

中古車をできるだけ安く買いたいなら、「買うタイミング」を意識することが重要です。
季節や時期によって、中古車の相場や在庫状況は変動するため、適切な購入時期を知ることで、お得に購入できる可能性が高まります。
たとえば、「3月の中古車決算セールは狙い目?」「年末と年度末、どちらが得に買える?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、中古車が安くなる時期やその理由、最適な中古車購入タイミングについて解説します。
さらに、ローン審査に不安がある方向けに、クルマテラスの信用回復ローンをご紹介します。
結論からいえば、中古車の価格と在庫は、時期によって大きく変動します。
これはおもに、需要と供給のバランス変化によるものです。
たとえば、新車ディーラーでは3月(年度末)と9月(中間決算)の販売台数が多く、この繁忙期には中古車市場も活発になります。
特に3月は、4月からの新生活の準備で、車がよく売れる時期で、需要が非常に高まります。
一方、この繁忙期を過ぎた直後には購入者が減り、在庫があまり気味になるため、中古車価格が下がる傾向があります。
具体的には、繁忙期である3月には、販売業者も販売台数を伸ばすため、多少利益を減らしてでも値引き販売するケースが多く見られます。
ただし需要が高すぎるため、特に人気車種はかえって値上がりすることもあり、注意が必要です。
逆に、需要が落ち着く4~5月には、在庫過多となり1年の中でも特に、中古車価格が安くなる時期になります。
このように、中古車市場の相場は、季節要因や業界の決算期によって上下し、同じ車でも買う時期で、価格が数十万円以上変わることもあります。
また、在庫面でも時期による差があります。
たとえば、3月の販売ピークで多くの人が車を買い替えると、その下取り車が4~5月に、中古車市場へ多く流通します。
さらに、ディーラーが3月の決算目標のために自社登録した「登録済み未使用車」(新車だけど登録だけされ中古扱いの車)が、決算後に市場に出回ることもあります。
その結果、新年度が始まる4~5月頃は、中古車の供給量が一気に増え、選択肢も豊富になるのです。
このように、中古車の価格と在庫は、年間のタイミングによって変わるため、「いつ買うか」を見極めることは、賢い中古車購入において、欠かせないポイントといえるでしょう。
では具体的に、1年の中で中古車が安くなる時期には、どんなものがあるでしょうか。
中古車市場には、需要が落ち込む閑散期や、供給が増えるタイミングがいくつか存在し、その時期を狙うことで相場が安い中古車に、出会える可能性が高まります。
以下に月ごとの傾向と、おもな理由をまとめました。
これらの時期は中古車相場が下がりやすいため、「中古車を安く買いたいなら○○月!」といった情報源でも、しばしば取り上げられます。
実際、上表のように、年に何度か訪れる閑散期を押さえておけば、中古車購入のベストタイミングを見計らうことができるでしょう。
しかし注意したいのは、相場が安い時期=必ずしも自分にとって、ベストな購入時期とは限らないことです。
ここからは、その理由を解説していきます。
中古車業界では、3月と9月が、一つの山場になります。
この時期は多くの販売店が「決算セール」と称して大規模なキャンペーンを行い、在庫一掃や販売台数の確保のための値引き交渉にも積極的です。
では、なぜ決算期が狙い目といわれるのでしょうか。
販売店側の事情
3月と9月は、ディーラーや中古車販売店にとって、社内の販売目標が設定される決算期です。
特に3月末は年度の締めくくりであり、「できるだけ売上台数を伸ばして、有終の美を飾りたい」という思惑があります。
そのため、普段よりも多少利益を削ってでも、販売台数を増やそうとする傾向が強まります。
いい換えれば、決算期は値引き交渉が成功しやすい時期なのです。
具体的なメリット
多くの中古車販売店が決算期に合わせて、在庫セールや特別キャンペーンを実施します。
たとえば、「決算大セール!○○月○日まで特別価格」などです。
このタイミングでは、普段はあまり値引きしないような車種でも、決算期限定のサービスや割引が適用されるケースがあります。
また9月については、シルバーウィークと重なることで、連休前後に価格を下げて集客を図る販売店もあります。
年度末ほど大規模ではないにせよ、9月の中間決算も、意外なお買い得車に出会える狙い目といえます。
注意点
一方で、決算期は買い手の需要も高いため、注意が必要です。
先述の通り、3月は新生活に向けて、1年でもっとも車が売れる時期でもあり、人気車種はむしろ相場が上昇する傾向すらあります。
値引きが出やすいとはいえ、希望者も多いため競争も激しいと心得ましょう。
また、「とにかく安く買う」ことを最優先するなら、実は繁忙期そのものより、終わった直後の4月以降まで待つ方が得策な場合もあります。
3月中は在庫が売れてしまって選択肢が少なかったり、高需要で強気の価格設定が維持されたりするケースもあるためです。
したがって、決算期はあくまで、交渉次第でお得に買える可能性が高い時期と捉え、状況を見極めることが大切です。
年間を通じて中古車がお得になるタイミングとして、「年度末(3月)」と「年末(12月)」はよく比較されます。
この2つは、いずれもマーケットの状況やメリット・デメリットには違いがあります。
ここでは、年度末と年末それぞれの特徴を見た上で、どちらを狙うべきか検討してみましょう。
メリット
前章で述べた通り、3月は業界全体が年間最大の繁忙期であり、多くの販売店が決算セールを展開します。
新車ディーラーの値引き合戦に連動して、中古車も価格調整が行われ、場合によっては普段より大幅な値引きが期待できるでしょう。
また、新生活シーズンに向けて、さまざまな車種が市場に出回るため、流通在庫が豊富なのもこの時期の特徴です。
3月末から4月にかけては、下取り車や登録済未使用車も店頭に並び始めるため、希望の条件に合う中古車に巡り合えるチャンスが高まります。
デメリット
非常にニーズが高い時期であるため、人気車種や人気グレードは競争が激化します。
ほかの購入希望者に先を越されたり、値引き交渉の余地が少なかったりする可能性があります。
また前述のように、人気車は高需要のため値下がりしにくい点にも注意が必要です。
実際、「1年の中で、中古車購入におすすめできない時期は3月」という意見もあるほどで、絶対的に安いとはいい切れません。
したがって、年度末セールを活用する場合でも「欲しい車が決まっているなら早めに動く」「在庫や価格動向をこまめにチェックする」ことが大切です。
メリット
12月後半から年末にかけては、自動車業界的には大きな商戦期ではありません。
しかし裏を返せば、購入希望者が少ない「買い手市場」になります。
販売店側も、翌年になると年式が1つ古くなってしまう中古在庫を抱えたくないため、年末のうちに売り切るべく値下げ交渉に応じやすいタイミングです。
実際、「12月は閑散期かつ型落ち直前のため値下げされる」という指摘もあり、派手な宣伝こそ少ないものの隠れた狙い目時期といえます。
デメリット
年末は年度末に比べると市場全体の動きが小さいため、劇的な価格変動は起こりにくい側面もあります。
言い換えれば、たまたまその店にある在庫に限り安い、といった個別の状況頼みになることもあり、欲しい車種が、かならず安く買える保証はありません。
またシーズン要因で見ると、冬はスタッドレス需要などで、SUVや四駆は相場が上がり気味になるケースもあります。
反対にオープンカーなどは、冬場は人気が落ち、相場が下がる傾向があります。
このように車種によって、季節変動の影響が異なる点にも留意が必要です。
さらに、年末ギリギリに購入すると、登録や納車が年明けになる場合があります(購入後の年越しで年式表記が1年古くなる)が、中古車の場合は、年式自体は製造年なので大きな問題ではありませんが、気にする方は注意しましょう。
中古車は流通量が増える時期があります。
そうした時期は、在庫の選択肢が広がるため、希望に近い車種を見つけやすいというメリットがあります。
では、どんなタイミングで流通量が増えるのか見てみましょう。
年度末直後(4~5月頃)
繰り返しになりますが、3月は新車・中古車ともによく売れる繁忙期です。
このとき多くの人が買い替えを行うため、その下取り車や買取車が、4月以降の市場に一斉に供給されます。
加えて、3月決算に向けディーラーが自社登録した未使用車なども、中古車市場に流れてくるため、春先は中古車の玉数が豊富です。
流通量が多いぶん、自分の探していた条件の車に、巡り合える確率も上がるでしょう。
中間決算直後(10月頃)
9月の中間決算期にも、一定の買い替え需要が発生します。
特に上半期に新車が売れた分、その下取り中古車が10月頃に、市場に出回り始める傾向があります。
規模は春先ほどではないものの、秋口も在庫が増える時期として、チェックしておきたいタイミングです。
また、メーカーによっては、秋に新モデルやマイナーチェンジを実施することがあり、その際に旧モデルを売却する人が増えて、中古市場の玉数が増加するケースもあります。
新型車が出た直後は、旧型モデルの相場が下がることも多いので、モデルチェンジ直後は旧型の買い時とも言われます。
車検の時期
一般的に新車登録から3年目、以降2年ごとに訪れる車検(継続検査)は、ユーザーが買い替えを検討しやすいタイミングです。
「古い車に車検費用をかけるより、この機会に買い替えよう」と考える人が一定数いるため、車検期限が集中する時期には中古車の流通が増える傾向があります。
特に3月末・9月末は、新車販売時期と車検時期が重なることもあり、これも中古車の在庫増加の、一因となっています。
ただし車検時期は、人それぞれの購入時期によるため、季節的な偏りは決算期ほど顕著ではありません。
以上のように、中古車の流通量が増えるタイミングでは在庫が豊富になるため、条件に合う車を見つけやすくなるメリットがあります。
希望の車種やグレード・カラーが明確に決まっている場合、そうした時期を狙って、中古車情報サイトや販売店をチェックすると良いでしょう。
たとえば「どうしてもこの車種のこの色が欲しい!」という場合、玉数が多い時期であれば、複数の候補から選べる可能性が高まります。
反対に流通量が少ない時期だと在庫自体が少なく、希望条件に合う車が、市場にほとんど出てこないということも起こりえます。
なお、流通量が増える時期は、前述の通り価格も下がりやすい傾向にありますが、その一方で人気車種や条件の良い車は、真っ先に売れてしまう点には注意してください。
在庫がある=かならずしも安く買える、というわけではないので、あくまで「選択肢が増えるチャンス」と捉えて上手に活用しましょう。
「価格が安い時期を狙えば、お得に買えるのは分かった。でも、自分はローン審査に通るか不安…」という方もいるかもしれません。
ローンの審査結果も、時期によって変わるものなのでしょうか?
基本的に、ローン審査の可否は時期とは関係ありません。
カーローンの審査は申込者の収入や勤務状況、過去の信用情報(クレジット履歴)などに基づいて行われます。
たとえば「決算セールの時期だから、ローンが通りやすくなる」といったことはなく、季節よりもあなた個人の信用状況が審査結果を左右するのが実情です。
そのため、過去に延滞や債務整理など金融事故がある方の場合、残念ながら時期を問わず、一般的な銀行ローンや信販系ローンの審査通過は難しいことがあります。
では「自分は過去に信用情報に傷があるから、車の購入をあきらめるしかないのか?」というと、必ずしもそうではありません。
クルマテラスでは、過去ではなく今のあなたの状況を重視して審査し、返済を続けると、信用情報の回復も期待できる独自の『信用回復ローン』を提供しています。
これは、いわゆる販売店の自社ローンとは異なり、複数の金融機関と提携して、一般的なオートローンに近い金利設定を実現したローンプランです。
自社ローンのように、金利ゼロの代わりに、車両価格に高額な手数料を上乗せするといった仕組みではなく、通常のローンと同程度の総支払額で利用できるのが特徴です。
信用情報に不安がある方でも、クルマテラスの信用回復ローンなら審査通過率が非常に高く、他社ローンが通らなかったお客様からの相談にも、多数応えてきた実績があります。
実際に、業界トップクラスのローン審査通過率を誇っており、収入面や雇用形態、過去の債務状況に不安がある方でも諦める必要はありません。
大切なのは、「いつ買うか」以上に、「どのローンを使うか」や「信頼できる販売店を選ぶか」です。
ローン審査が不安で購入時期を逃してしまう前に、ぜひクルマテラスに相談してみてください。
クルマテラスなら、オンラインで事前審査の相談も可能なので、安心してベストな購入タイミングを迎えられるでしょう。
仮審査はもちろん無料なので、下記から、まずは気軽にお問い合わせください。
▶︎クルマテラスで仮審査してみる
中古車を賢く買うには、時期選びが重要ですが、後悔しないためには、ほかにもチェックすべきポイントがあります。
最後に、「安い時期」にとらわれすぎず、満足のいく中古車購入をするための留意点をまとめます。
希望の車種・条件にこだわりすぎない
安い時期を狙う戦略は有効ですが、実は中古車が安くなる時期には偏りがあります。
需要が高まる繁忙期(2~3月)に人気車種から先に売れてしまうため、閑散期に残っているのは売れ残った不人気車種や、たまたま出た下取り車が中心となります。
その結果、あなたが「これが欲しい!」と狙っている人気車種・人気カラーの中古車は、安い時期まで市場に残っていない可能性が高いのです。
また万が一残っていても、人気モデルほど時期による価格変動が小さい(値引きされにくい)傾向があります。
つまり、「どうしても欲しい車」が決まっている人ほど、時期よりタイミングを優先すべきです。
安さにこだわりすぎてチャンスを逃すくらいなら、多少高くても状態の良い希望車種を見つけた時が、あなたのベスト購入タイミングかもしれません。
価格が安い理由を見極める
市場相場より安い中古車には、何らかの理由がある場合が少なくありません。
たとえば極端に走行距離が多い、修復歴がある、海沿い地域や豪雪地帯で、過酷な環境下で使われていた。
あるいは水害に遭って、部品を交換している等、安さの裏にリスクが潜んでいる可能性があります。
安い時期だからといって焦って飛びつかず、気になる中古車の状態は、入念に確認しましょう。
販売店の整備履歴の開示や、第三者機関の鑑定証があるか、試乗して異常がないかなどチェックし、納得できない部分があれば、購入を見送る判断も必要です。
お得な車はすぐ売れてしまう
良質な中古車が「相場より割安」で出てきた場合、それは他の誰かにとっても、魅力的なお買い得車です。
中古車に限らず市場原理として、そういった掘り出し物はすぐに売り切れてしまいます。
現在ではネットで全国から在庫検索・問い合わせができますから、「これは安い!」という車があれば、日本中から注文が入ることも珍しくありません。
したがって、「この走行距離でこの価格は安い」と感じたら、即アクションを起こすのが鉄則です。
具体的には、すぐ販売店に連絡して現車の確認予約を入れる、仮申込をしておく等、ライバルに先手を打ちましょう。
安い時期を待つのも大切ですが、それ以上に「この一台」に出会ったタイミングを逃さない決断力が、中古車選びでは大切です。
総合的な支払い・将来価値も考慮する
中古車の購入では、本体価格だけでなく諸費用やローン金利、維持費なども含めたトータルコストで考えることが重要です。
たとえば安い時期を狙っても、ローン金利が高いプランを選んでしまえば、結果的に総支払額が増えてしまうこともあります。
また購入後のメンテナンス費用や、数年後の下取り価格も視野に入れ、「長い目で見て得かどうか」を判断しましょう。
安い時期にこだわりすぎるあまり、本来必要な性能や状態の車を諦めてしまっては、後々不満が募り長く乗れなくなるかもしれません。
購入後の満足度まで含めて、検討することが後悔しない秘訣です。
以上のポイントを押さえておけば、単に「安い中古車を買う」だけでなく「自分にとって価値ある一台を選ぶ」ことができるでしょう。
中古車選びは妥協の連続ではありますが、だからこそ優先順位を明確にし、情報収集とタイミングのバランスが重要です。
時期に関する知識と合わせて、これらのチェックポイントも活用し、ぜひ納得のいくマイカー選びをしてください。
また、ローン審査に不安がある方は、クルマテラスの信用回復ローンをぜひご利用ください。
こんなに手軽に、欲しい車が手に入るの!? と、きっと驚きがありますよ。
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