仮審査と本審査の違いは?本審査で確認されること

車のローンの審査は、「仮審査(事前審査)」と「本審査」の2段階で進むのが一般的です。
名前は似ていますが、確認する中身が違います。
まずはこの違いを押さえると、「仮審査に通ったのに、なぜ本審査で落ちるのか」が見えてきます。
仮審査は「申告した内容」をもとにした判断
八十二長野銀行の解説によると、仮審査では、申込者が申告した年収や属性をもとに、借入ができるかどうかを判断します。
ただし同じ解説では、金融機関によっては仮審査の段階で信用情報を照会するところもある、と説明されています。
「仮審査では信用情報を見られない」とは限らない点に注意してください。
本審査は「信用情報」と「書類」で詳しく確かめる
本審査では、信用情報機関(CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センター)に照会し、返済能力をより詳しく審査します(八十二長野銀行)。
三菱UFJ銀行の解説では、本審査で信用情報機関を利用して、過去の債務整理や金融トラブルの有無を確認するとされています。
大きな延滞や滞納、任意整理・自己破産などの履歴が登録されていると、審査に不利になるとも説明されています。
| 比較項目 | 仮審査(事前審査) | 本審査 |
|---|---|---|
| 主な判断材料 | 申告した年収や属性 | 信用情報機関への照会、提出書類 |
| 信用情報の照会 | 金融機関によっては行う | 行う(CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センター) |
| 審査の目的 | 借入ができるかどうかの判断 | 返済能力をより詳しく審査する |
本審査で提出を求められる主な書類
八十二長野銀行と三菱UFJ銀行の解説では、主に次の書類が挙げられています。
- 本人確認書類(写真付きのもの)
- 収入を証明する書類(源泉徴収票、確定申告書など)
- 資金の使いみちと支払先を確認できる書類(購入する車の見積書や注文書など)
勤務先への在籍確認と、申込から融資までの流れ(一例)
りそな銀行の案内では、在籍確認のために自宅や勤務先へ電話をすることがある、と説明されています。
同行の案内にある流れは、次のとおりです。
- 車の見積もりを取る
- 仮審査に申し込む
- 本審査を受ける(追加の書類を提出する)
- 契約する
- 融資が実行される
これは1つの銀行の例です。
審査の流れや在籍確認の方法は、金融機関によって異なります。
出典:八十二長野銀行「カーローン審査のポイントとは?必要書類や仮審査と本審査の違いについても解説」
三菱UFJ銀行「マイカーローン(自動車ローン)の審査のポイント基準とは?申し込みから借入までの手順について解説!」
りそな銀行「マイカーローンのお申込みの流れ(審査・必要書類)」(いずれも2026年9月25日確認)
※審査の内容や流れは変わることがあります。
最新情報は各金融機関の公式サイトで確認してください。
仮審査に通ったのに本審査で落ちるのはなぜ?「落ちる確率」の考え方
仮審査に通ると、「もう大丈夫」とほっとしますよね。
でも、ここまで見てきたとおり、仮審査は申告した内容をもとにした判断です。
申告だけでは分からないこと、たとえば信用情報に残る記録や、書類で確かめた収入・勤務先は、本審査で初めて確認される場合があります。
この「仮審査では分からず、本審査で分かること」が、仮審査に通ったのに本審査で落ちる背景になります。
本審査で落ちる理由として考えられること
次のうち、公式情報で確認できるのは1つめだけです。
2〜5つめは、公式情報で確認したものではなく、一般的に言われている理由です。
- 信用情報の照会で、過去の延滞・債務整理などの記録が確認された
- 申告した年収や勤務先と、提出書類の内容が食い違っていた
- 勤務先への在籍確認が取れなかった
- 仮審査のあとに状況が変わった(転職や収入の変化、新たな借入、支払いの遅れなど)
- 車両価格や借入希望額が、仮審査のときより増えた
1つめは、三菱UFJ銀行の解説で「審査に不利になる」とされている点です。
仮審査で信用情報を照会しない金融機関の場合、仮審査で分からなかった記録が、本審査で初めて確認されることがあります。
2つめは、仮審査が申告内容をもとにした判断であることと関係します。
わざとでなくても、年収を手取りで書いてしまった、勤続年数を勘違いしていた、ということは起こりえます。
申告内容と書類に差があれば、判断が変わる可能性があります。
3〜5つめは、仮審査のときと本審査のときで、前提が変わってしまうケースです。
仮審査は、その時点で申告した条件に対する判断です。
その後に条件が変われば、同じ結果になるとは限りません。
「本審査で落ちる確率」を数字で書かない理由

「マイカーローン 本審査 落ちる確率」と検索すると、「〇%」といった数字を目にすることがあるかもしれません。
この記事では、本審査で落ちる確率や通過率の数字は載せていません。
根拠となる公式な数字を確認できなかったためです。
また、本審査は信用情報や収入、借入額など、複数の要素を組み合わせて判断されます。
仮に平均的な数字があったとしても、それであなたが落ちるかどうかは分かりません。
数字を探すよりも、上の5つの理由のうち自分に当てはまりそうなものがないかを確かめるほうが、次の一手につながります。
仮審査に通ったあと、本審査までに気をつけたいこと
一般的な注意点として、次の3つを押さえておきましょう。
- 申告した年収・勤務先・勤続年数を、源泉徴収票などの書類と照らし合わせておく
- 本審査が終わるまでは、新たな借入や支払いの遅れが起きないようにする
- 勤務先に電話がかかってくる可能性があることを想定しておく(在籍確認の有無や方法は金融機関によって異なる)
本審査に落ちた直後、次の申込の前に知っておきたいこと

本審査に落ちた直後は、「すぐ別の会社に申し込めば、車の契約に間に合うかも」と焦る気持ちと、「落ちた記録が残って、次も不利になるのでは」という不安が、同時に押し寄せてくるものです。
ここでは、公式に確認できる事実と、確認できないことを分けてお伝えします。
申込(照会)の記録が残る期間:各機関の公式情報
本審査で金融機関が信用情報を照会すると、その申込の記録(照会の記録)が信用情報機関に残ります。
各機関の公式情報での扱いは、次のとおりです。
| 信用情報機関 | 申込(照会)記録の扱い |
|---|---|
| CIC | 申込情報を、照会日から6か月保有 |
| JICC | 申込情報を、照会日から6か月以内登録 |
| 全国銀行個人信用情報センター | 照会記録情報を、利用日から6か月を超えない期間、会員に提供 |
各機関の公式情報では、申込(照会)の記録は照会日から6か月(またはそれ以内)で扱われています。
全国銀行個人信用情報センターでは、その期間は会員の金融機関に提供されます。
なお、前述のとおり仮審査の段階で信用情報を照会する金融機関もあるため、仮審査の申込でも記録が残る場合があります。
出典:CIC「CICが保有する信用情報」
JICC「信用情報の内容と登録期間」
全国銀行個人信用情報センター「全国銀行個人信用情報センターについて」(いずれも2026年9月25日確認)
※登録期間などは変わることがあります。
最新情報は各機関の公式サイトで確認してください。
「半年待てば大丈夫」とは言い切れない
今回確認した公式情報の中に、再申込までに空けるべき期間を示したものはありませんでした。
また、申込の記録が扱われる期間が過ぎたからといって、落ちた原因そのものがなくなるわけではありません。
また、短い期間に申込が重なった記録を審査でどう扱うかは、金融機関ごとの判断で、一概には言えません。
「〇か月待てば通る」と考えるより、まず落ちた理由に向き合うことが大切です。
次の申込の前に、落ちた理由を整理する

次に申し込む前に、前の章で紹介した5つの理由のうち、どれに当てはまりそうかを振り返ってみてください。
- 過去の延滞や債務整理など、信用情報に記録が残っていそうな心当たりはないか
- 申告した内容と、提出した書類に食い違いはなかったか
- 仮審査のあとに、借入・転職・支払いの遅れなどの変化はなかったか
原因がそのままの状態で、同じような条件の申込を重ねても、結果が変わるとは限りません。
一方で、落ちた理由が「過去の記録」なのか「仮審査後の変化」なのかによって、次にとれる選択肢は変わります。
クルマテラスのお客様の中にも、クルマテラスを通じて提携するローン会社に順番に審査を申し込み、最初の数社は通らなかった方もいます(後述の体験談)。
「どこも無理なのでは」と不安になるのは、自然なことです。
車の契約を進めたあとに本審査で落ちたら、まず確認すること
仮審査に通った段階で、車を仮押さえしたり、注文書にサインしたりしている方もいると思います。
本審査に落ちたとき、車の契約がどうなるかは、販売店との契約内容によって変わります。
ここでは一般的な考え方として、まず確認したいことを整理します。
販売店に確認したい3つのポイント
- ローンが通らなかった場合の取り決めが、契約書や注文書に書かれているか
- すでに支払った申込金や手付金などがある場合、その扱いはどうなるか
- 車の仮押さえ(取り置き)を、いつまで続けてもらえるか
契約書や注文書を手元に置いたうえで、販売店に直接確認するのが確実です。
別のローンを探す前に、販売店にも状況を伝える
本審査に落ちたことは、言いづらいかもしれません。
仮押さえの期限や契約の扱いに関わるため、早めに販売店へ状況を伝えて確認しておくと安心です。
次のローンを探す場合も、前の章で見たとおり申込の記録は残るため、落ちた理由を整理したうえで、どこに申し込むかを考えることが大切です。
過去に金融事故がある人が、本審査で落ちたときの選択肢

過去の延滞や債務整理が原因と思われる場合、「もう車はあきらめるしかない」と感じるかもしれません。
ただ、とれる選択肢がまったくないわけではありません。
それぞれに負担や注意点があるので、正直にお伝えします。
頭金を増やして、借りる金額を減らす
頭金を増やせば、借りる金額と月々の返済額を抑えられます。
クルマテラスのお客様の中にも、ほかの会社で条件が合わず一度は購入をあきらめたものの、頭金を当初より多く払えるようになったことをきっかけに、改めて車探しを再開した方がいました。
ただし、頭金を増やすことで審査に通るとは限りません。
保証人を立てる(頼む側も頼まれる側も負担が大きい)
審査の結果、保証人をつけることを条件に出される場合があります。
クルマテラスのお客様の中にも、他社2社で保証人を条件に出されたものの、お願いできる人がいなかったという方がいました。
保証人には、返済が滞ったときの負担がかかります。
家族や知人に頼む前に、その重さを一緒に考えておく必要があります。
条件付きで通ったときは、無理なく返せるかを見直す
審査には通っても、月々の支払い額や支払い回数を指定されるなど、希望とは違う条件になることもあります。
インタビューでは、そうした条件では現実的ではないと考え、その会社での契約を見送った方もいました。
「通ったかどうか」だけでなく、「その条件で最後まで返し続けられるか」で判断することが大切です。
信用回復ローンを検討する(先にお伝えしておきたいこと)

クルマテラスが取り扱う信用回復ローンは、金融機関・信販会社と提携した正規のローンで、自社ローンではありません。
複数の信販会社と提携しているため、1社で通らなくても、別の会社に申し込める場合があります。
過去に延滞や債務整理がある方、他社の審査で断られた方からのご相談も受け付けています。
そのうえで、先にお伝えしておきたいことがあります。
- 一般的な銀行のマイカーローンと比べて、金利は高くなる傾向があります(具体的な条件は、詳細はお問い合わせください)
- 審査があるため通らない場合があり、保証人や頭金の増額などの条件がつく場合もあります
- 本審査を通過しても、完済しても、信用情報の回復や将来の他社審査の通過を保証するものではありません
信用回復ローンの審査に落ちたあとの選択肢は、信用回復ローンが通らない理由と、対処法|落ちた後の選択肢を解説で詳しく解説しています。

