かつて当たり前とされていた「終身雇用」という考え方は、もはや現代の日本社会では、通用しなくなりつつあります。
その背景には、インターネットやSNSの普及による情報の可視化が、大きく影響していると感じています。
今では、地元の友人、元同僚、同年代の人たちがどのような仕事に就き、どんな待遇を受けているのかを、誰もが手軽に知ることができます。

かつては見えなかった「他人の働き方」や「生活水準」が、スマホひとつで比較できてしまう時代です。
こうした環境の中で、特に優秀な人材ほど、現状にとどまらず、より良い条件や成長機会を求めて行動を起こすようになります。
結果として、ひとつの会社に長くとどまる「終身雇用」の価値観は、急速に薄れてきています。
いまや「転職」や「キャリアの再構築」は特別なことではなく、むしろ当たり前の選択肢となっています。

この時代の変化に企業側も適応していかなければ、人材は自然と離れていく――そんな時代に私たちは生きています。

「独立して、もっと稼ぎたい」「自分の力で起業したい」――そんな大きな夢や野望を抱いている方も多いと思います。
私自身、若い頃から経営を始めた友人たちを数多く見てきました。
しかし、その現実は非常に厳しいものでした。
実際に、起業した友人のうち7割以上は、今どこで何をしているのかも分からない状態です。
事業を継続し、売上を伸ばし続けている人は、ごくわずか。体感では1割にも満たないのが実情です。

だからこそ私は、安易に「起業すべきだ」とはいいません。
むしろ、弊社の従業員として安定的に、かつ高い報酬を得ながら、自分の力を発揮してほしいと本気で思っています。
自分の周りにいる人たちには、経済的に豊かになってほしいし、安心して充実した人生を歩んでほしい。
これが私の本音です。

実際、現在弊社で営業として活躍しているメンバーの中には、大企業の役員クラスと同等の報酬を得ている人もいます。
少しずつではありますが、「努力が正当に報われる会社づくり」は、着実に進んでいると感じています。
もちろん、起業にはやりがいもありますが、それ以上に大きなリスクが伴います。

だからこそ、私たちは“会社という土台”の中で、経営者と同等の報酬を得られる環境をつくることが、もっとも現実的で、持続可能な理想郷だと考えています。